デジタル化に強くなろう!

■ 今後マイナンバーカードが保険証・免許証と一体になるなど、年齢に関係なくITが苦手とかは言ってられません。 諸外国と比べるとこの遅れのために、税金から大変無駄な費用が使われています。特に健康保険はマイナンバーカード共通化により無駄な費用が大幅に節約されます。セキュリティが心配と言う方・反対する組織がありますが、だったら他の国では同じ事をやったりしません。何でこんな単純な事が分らないのでしょうか?
まずは自分自身で考え・調べるような努力をする必要があります。
これら良く分からない点について以下のテーマで解説しますが、必要があれば分る範囲で「問い合わせ」ページで受け答えもします。 (編集人)

(1)マイナンバーカードと医療

1)マイナンバーカードとマイナポイント
マイナンバーカードの普及が進まないので、登録率を上げるためにポイント制度を付けていますが、これは本来全くいらないものなのです。マイナンバーカード、いわゆる海外でいうところのID(個人証明書)は、どこの国でも実は「義務」なのです。
「義務」なので国民全員は登録してくださいと言えば良いものを、マスコミや一部の政治家や怪しい専門家が話を全く違う方向に持って行ったため制度の本質が捻じ曲げがってしまってきてしまいました。TVに出てくる人や週刊誌を見てそれ信じている「他人の言う事依存症」がそれに輪をかけて、変な方向に進めてしまったのはたいへん残念な事です。
過去日本では、個人を証明するカードが無かったのですが、免許証やパスポートが代わりになっており、それで何とかなってしまったため、普及のタイミングがずっと遅くなってしまいました。しかも、どう考えてもおかしい写真が張っていない健康保険証まで証明書と認めてしまったからおかしな事になったのです。
ですから、本来マイナンバーカードを登録するとマイナポイントがもらえる言うのは本末転倒で、税金の大いなる無駄使いであることを理解しなければなりません。更に悪いのは、マイナンバーカードは機密が保てない的な事をマスコミや一部の人間が、さも「悪」的な事をあおっている割には、この税金の無駄使いにはほとんど何も言いません。国民もまた「ポイントがもらえるから良いや」的な理解をしているのもおかしなことです。
皆さんはもっと冷静に何が重要で何が必要か真剣に考えた事がありますか?

2)マイナンバー(ID) カードと他の国の実情
今や普通の国(少なくともG20の国々)なら、マイナンバーカードがないと生活が立ち行かないようになっています。特に欧米ではマイナンバーカードがないと銀行口座が開けないケースが大半です。
ところが、日本はいまも現金が主流で、現金とクレジットカードがあれば、マイナンバーカードなしでも生活が出来てしまいます。それだけ日本は遅れているというか、お金の流通実情が違います。
実際、日本以外の先進国ではすでに、マイナンバーカードを使って様々な公共サービスを受けられる様になっています。コロナで10万円を振込むのにとんでもない間接費がかかったのをご存知ですか?もしすでにマイナンバーカードが導入されていれば、10万円が最大で12万円くらいになっていたかもしれないという事を知るべきです。配ったお金の全体が約12兆6千億だったそうですからそれに上乗せした額が使われています。大変なコストがかかっており、それらの元は全て税金です。あなたが過去に払った税金の一部かもしれなのです。
振り込むための裏の作業として特にシステム開発している会社は大きな利益を得て、それが税金に還流しているかもしれませんが、それよりも我々の税金が無駄に使われたことを押して知るべきです。
もしマイナンバーカードあったら、相当な税金が使われることなく、別の我々にとって大切な別のものに使われたかもしれません。

こうした事は何故かマスコミと一部の野党はあまり追及しません。
皆さんは何故かを自分で真剣に考えたり、調べた事がありますか?
不思議ですよね!
とにかく調べもしないで「問題があるから、それを導入しようとしているのは問題だ」ばかり声を上げて、何の建設的な話し合いも持たれていません。
それには理由があります。(後述)

編集人は、1992年から2000年まで英国とオランダに駐在員として住んでいた事があります。長く住んだオランダではその当時からマイナンバーカードにあたる個人IDカードが全国民に付与されていました。もう20年以上前の事です。恐らく今はもっと機能が増えているでしょう。
このIDカードは、国民も駐在員のようなオランダに住む外国人も全員が持つ事が義務になっていました。もちろん写真付きです。これにより公共サービスは全てこのカード1枚で手続きが済み、日本のように手続きの種類ごとに書類を書いたり、該当する場所に行ったりしなくて済みました。
20年以上前ですよ!しかも、カードの不正が出来ないようにフォログラムの技術がカードの表面に使われていました(この当時はまだICチップは入っておらず磁気カードだった)が、それは何と日本で開発されたの物だったのですから、今の事を思うと皮肉だし笑ってしまいます。
また、ヨーロッパではシェンゲンと呼ばれる地域があり(英国とスカンジナビア半島を除くほとんどの大陸の国々)、それらの国への移動はIDカードでOKで、全ての国でIDカードが導入後はパスポートが不要となりました。編集人はそれこそヨーロッパじゅうを出張していましたが、パスポートなしでIDカードだけで動いていました。

これによる効果は、役所の人間が沢山いらなくなるという事です。マイナンバーカードを持たないという事は、役所に無駄な人間を食わせている事に等しい事です。 実際オランダの役所で何かを手続きするところでは人が全然いませんでした。申請者が沢山いるともちろん待たされる事はありますが、ひっそりしていました。
それに引き換え、日本に帰国してからの手続きの煩雑さとそこに働く人の多さにあきれることしばしばでした。
海外に住んだものとして、正直日本人は馬鹿だと思います。マスコミや一部の野党・政治家、海外で暮らしたことも無いのに、まるで住んでいたかのように表面の情報だけを言う人達の間違った情報に踊らされて、損をしています 。

最近菅さんの弔事をめぐって、放送関係者が謝罪しましたが、マスコミの言っている事は話半分8掛けくらいの信用度と考えて間違いなく、まずは自分で調べるべきですが、いつから日本人は自分で考えて自分で判断をしなくなった人が多くなったのでしょうか?

① 役所に行って長い時間待たされる事
② 書いた書類が間違っていて何度も書き直しになる事
③ ハンコを忘れて手続き中止になった事。
④ 印鑑証明が必要で面倒であった事 
⑤ その都度違う窓口に行かなければならない事
⑥ 担当ではないから、あっちに行ってくれ、こっっちに行ってくれとたらい回し
⑦ その都度印紙を買って張らなければならない事
⑧ 年金と保険に関しては何故か、役所と年金事務所の2つある事
⑨ 免許証の書換え(日本の免許を現地化)が役所では出来ない事
以上のどれかを経験した人はほぼ100%いるでしょうし、いくつも経験があるでしょう。そして今もほぼ同じ事をやっていると思われます。進歩なしです。

それにしてもあれだけの人間がいるのにいったい彼らは何をやっているのでしょうか?彼等に罪がある訳ではありませんが、現場から何も声が出ないのもどうかと思います。一般の会社だったら、現場からの提案活動でどんどん改善されているはずです。
要は全体のシステムデザイン・グランドデザインが出来てないからです。その根幹は、データが紙になっている事です。そして、改善しようという態度が役所に勤める人たちにはあまりいない事です。

なぜ以上の①~⑨まで書いたかというと、個人IDカードのあった20年以上前のオランダでは以上の全てが、役所で出来た事です。しかも印紙などはありませんでした。日本では「印紙」で食っている人もまだ沢山いますが、そんなものはきちんとデジタル化すれば不要なのです。オランダでは免許証登録料、国際免許発行料(その場でカードで払った)など一部を除くとほとんど無料でした。余分な職員がいらなくなれば、手数料などいらないのです。
逆に言えば、日本では我々の税金がいかに無駄になっているかが分るでしょう。
こういう事はマスコミも与党も野党も言いませんね?何故でしょうか?そんな合理化をしたら困る人がいるからです。まだ与党はマイナンバーカードをPUSHしているからまだましですが、一部の反対している野党は何故反対なのか本当に不思議です。

3)マイナンバーカードと保険
医療業界では、20年以上前から「電子カルテ化」が叫ばれてきましたが、いまだに手書きの所があるようです。これはシステムの導入にお金と時間がかかるからですが、医療業界以外のどの業界もきちんと先を見据えてIT化の投資をしています。
にもかかわらず、病院は何故そうした事をしてこなかったのでしょうか?海外に住んだものとして、世界的にみても非常に優れた保険医療制度に我々も病院も守られてきています。それは本当にありがたい事ですし、医療関係者には感謝すべきことでしょう。
医者にかかれば当然お金がかかります。年齢・健康度合いなどによって違いはありますが、基本的にかかった金額の2~3割を我々が負担し、残りは企業や税金から出ていますが、基本はサービス業です。医者は税金から診療報酬として対価にあたる金額を貰い、病院経営をまかなっている訳ですが、要は中小企業の経営者と同じように、将来に対して得られた利益から、将来の売り上げと利益確保のため投資しなければなりません。つまり、電子カルテ化はやっていて当然の事なのです。大変だ大変だなどの声を聴く必要はありません。我々がお金を支払っているのになぜやらないのかと言って良いのです。

サービスを受ける我々にとっても、いろいろな病気の関連性・履歴・新しい病気への対応など、1つのカルテに統合されれば、同じ病院の違う診療部門や他の優れたどこの専門の病院にかかっても、個人の履歴が一目でわかるので病気への対応が大きく改善されます。良いことだらけです。

医療業界にとっても、自分の専門外に対してのソリューションを提供できますし、余計な負担がなくります。しかも、すでに処方箋は電子化できているので、どこで薬を買っても同じような対処が可能になり、かつ保険費用の請求も楽になります。それを理解しているきちんとした医者はマイナンバーカードと保険証との統合を歓迎しているはずですし、そいう風に言っているお医者さんのインタビューも見ました。

しかし、反対する人がいます。何故なのでしょうか?何故なのか考えたことありますか? 反対している人は何か裏に事情があると考えて良いと思います。

4)マイナンバーカードのシステム
マイナンバーカードを取り扱う機関ですが、以下のようにいろいろと支援を受けられるようになっているのを知っていますか?
新聞マスコミで見たり聞いたり、そして自分で調べた事がありますか?
自分で調べずマスコミの言っている事を信じるのはこの際止めましょう。
一度自分で調べてみましょう。以下の事が見つかるはずです。

■ マイナンバーカード読取り機 への投資が大変は嘘
病院には専用の読み取り機械が設置されます。この機械は現時点で100万円近くする(これもかなり業者が儲けていると思うので、いずれ下がります)らしいですが、病院は3台まで全額、薬局は1台まで全額補助金で賄われるので、病院・薬局の負担はありません。その他の費用も上限100万円まで補助してくれます。
もちろんシステムのソフトを修正したりするのに費用がかかりますが、それはどんな業界でもやっている事です。医療業界だけが特殊ではないのです。
➡お金がかかるとお医者さんが言って、大変だと言っているのはおかしいと思わなければなりません。

■ 停電したらそもそもICカードなど使えなくなるから今のカードでないと困る!
これはどこかの野党の元党首が言っていた事ですが、ちゃんちゃらおかしいです。
そもそも停電になっても診療関係の事務機は電池(ノートパソコンが主流)で動くか、いざと言う時のために無停電電源がつながれています。大きなところでは自家発電機もありますので、院内の電源が完全に停電になる事態にならない限り全く問題ありません。その前に必要なバックアップも出来るようになってます。
それに、完全に停電になったらそもそもいろいろな機器が電子化されており、今は医療行為が全くできません。問診するくらいです。
最近は小さな医療機関でも、健康保険のカードをICリーダーで読み込んでいるので、そもそもすでに電子化はされているのです。そうでないと処方箋も出せないのです。
➡ちゃんと自分で調べればわかる事ですが、野党の党首がその程度なのです。

)マイナンバーカードとデータ処理
マイナンバーカードの個人情報が洩れる。政府がそれを使うのではないか?という指摘がいまだに沢山マスコミから出てきます。インタビューでこうした意見が出るのは、恐らくマスコミの誘導です。「個人情報が洩れるという話がありますが、どう思いますか?」という質問への答えは決まっています。分りますよね?
それより、「クレジットカードや銀行などで時々個人情報が洩れたりしていますが、どう思いますか?」と質問すると答えはどうでしょうか?回答は同じです。

よその国で20年以上前からやっていて、それ以上にクレジットカードが流通しているのに何を今更言っているのでしょうか?よその国でデータが洩れて一大事なっているのでしょうか?日本はそんなに遅れた変な国なのでしょうか?馬鹿にするのもいい加減にしてもらいたいです。
こうやって質問するのには何か別の意図・理由があるとしか思えません。

そもそもマイナンバーカードの個人情報はどこで管理されるのかを調べた事がありますか?
まず、誰が言ったのか(多分マスコミが煽るために言ったと思いますが)、「個人情報が一元管理されるので一度にドカンと情報が洩れてしまう」「マイナンバーカードを読取る機械から情報が洩れてしまうし、専用化に投資が必要で医者などに負担がかかる」とか、というような事ですが、これはマスコミの誘導です。

むしろクレジットカードや銀行のカードなど管理の方が自社のデータセンターで一元管理しているので、一度に出てしまうと大変な事になる可能性が高いです。 しかも民間の場合は、データセンターに海外のサーバを使っているケースもあるので、その通信回線より洩れる事もありうるのです。

一方マイナンバーカードの情報管理は分散処理と言って、必要な情報を必要な時だけ情報網とやり取りして必要な物だけ取ってくる方式です。なので、一度に全てが洩れてしまうような事はありません。更にマイナンバーカードの場合は、このデータのやり取りには民間より更に進んだ暗号化処理をしており、かつサーバなどの重要なシステムは全て国内の秘密の場所に設置しており洩れる可能性は低くなっているはずです。 要はクレジットカードと同じようなものであるが、お金を取り扱わないにも関わらず、より厳重に管理されておりその利用方法にも制限があるという事です 。

せっかくなので、 落した時の事を想定して マイナンバーカードとクレジットカーでの比較表を作ってみました。
クレジットカードを落した時の方がよっぽど問題が大きいのです。もちろんクレジットカードは保険で保証されることもありますが、なりすましで使われてしまってしばらく気が付かなかったために大変な被害を受けたという事例は沢山ありますが、マイナンバーカードでは、何も買えないし現金も使えません。自分が何も不正をしない限りは安全です。

とは言え、結局何でもそうですが、こうしたシステムを扱うのは、100%というのはありえない「人間」ですから、何があってもおかしくはありません。その点はエンジニアだった私としても異論はありません。
大事な事は、常に問題が発生するかもしれないという前提でオペレーションして、何かあった時にベストな解決方法で対処できる仕組みを構築していく事です。

我々利用者が今考えるべきことは、利便性であり、税金を以下に無駄にさせないように、提供者である管理者を監視していく事です。

大事な事は、同じような事をすでに20年前から実施している事が日本で出来ない事はありえない事です。

5)日本の健康保険証のおかしいところ
なぜ日本の 保険証には顔写真が無いのでしょうか?考えたことありますか?
しかも何故か証明書の資料として許されているのです。
どう考えてもおかしいですよね?
免許証とパスポートには顔写真があります。なので、こちらは間違いが出にくいです。しかし健康保険証持っていれば(例外はあるかもしれませんが)手続きできてしまうのです。
今回のマイナンバーカードの導入はそうしたおかしなことが是正されるから実にいい事なのに、マスコミや一部の野党は何も言いません。話題にもしません 。

考えられることは、それを話題にすると困る人たちがいるからと推測できます。

最近日本に住んでいる親類をあてにして来日し、住民登録した外国人が、 手術を含む医療行為を受けて終わったら帰国してしまう。つまり手術目的で来日して住民登録し、目的が終わったら帰国するという事例が多発しているのですが、あまりマスコミではクローズアップされていません。知っていますか?
こんな事を日本人がわざわざ他国に行ってやっていますか?それ以前に日本の医療システムは世界でもTOPですからする必要がありません。

先に話したオランダですが、これはヨーロッパのどの国でもほぼ同じですが、医者にかかるにはアポ(予約)をしないと診察を受けられないのです。しかも、最初に受けられる医者は決まっていて勝手に変えられません。医者が休暇中だったら休みが空けるまで待たなければなりません。もちろん本当の救急は別ですが、風邪とかちょっとしたケガなどは、まず診察を受けられません。まして大病院などにすぐ行くなどもってのほかです。日本では町医者が紹介状を書いてくれるか少しお金を支払えば大病院での診療を受けられますが、海外では簡単ではありません。

一方の日本はどうですか?まさしく誰でも何処でも如何様にでも何とかなります。場所がアメリカだったらまずは国民のための医療保険制度が無いので、プライベートの保険に入っているか入っていないかで、人生を狂わせるか、もしかしたら死ぬ可能性もあります。そのくらい日本の医療制度は誰にでも平等ですごい事なのです。
そして、日本人はこの事に慣れてしまって、当たり前と思っているのです。それゆえに実に医療費とそれに使われている税金に対して甘い考えなのです。その結果が医療費へ御莫大な税金が使われている事です。医療費が年々上がっているのはある意味我々自身の問題でもあるのです。

今一度よく考えてください。
莫大な医療費はいったい誰が負担しているのか?それは我々です。

日本の医療保険制度は、長く日本に住んでそれなりの保険料を支払っている人間が主に医療行為を受けるべきです。もちろん子供のように保険を払っていない人もいますが、それは全て親が払っているのです。
我々が海外に行っても日本と同じような医療行為は受けられません。行く前に医療保険に入っていなければ大変な額を請求されます。 しかし日本はそうではありません。その事をまず知ってください。
そして、何処からよそから来た人が、ろくすっぽ保険料を支払わず、受けたら帰ってしまい、保険料はそこでSTOP。これは良い事でしょうか?許せますか?その国と相互的同じような制度があれば互換関係で許せるでしょう。しかし実態はそうではありません。

現在の保険証の問題は、写真が無くかつ通称名称が許されている事です。つまり第3国人が通称名称で日本人を名乗って、住民登録すれば、保健医療を受けられるという事です。もちろん生活保護も受けられます。住民税も支払わず、保険料もほとんど払わず、こうした人たちへの税金は一体だれが払っているのでしょうか?海外から見て日本が医療天国と言われるのはそうした事があるからです。

もし、マイナンバーカードが保険と統合されれば、こうした不正受給している人たちは簡単に見つける事が出来ます。そうして、無駄な税金は減っていくでしょう。我々真面目(?)な医療を受ける人たちのための医療制度にするには、誰が本当に医療を受けているのかをはっきりさせるべきです。 そのためのに、マイナンバーカードは有益です。
なぜマスコミも一部の野党、政治家。コメンテーターが騒いでいるかといえば、そうしたごまかしたい人やサポートのいる人たちが困るからです。
マイナンバーカードの100%化のためにも、そうした背景についても我々は今一度冷静に目を向けて考えるべきでしょう。

■ 参考資料
海外を含めた分かり易い資料があるので以下を参考にしてください。http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/pdf_379/04_sp.pdf

(2)デジタルって何?

■ 最近デジタル庁の河野長官が頑張っています。やっている事はデジタル化です。私のように勤めていた頃、電子関係の開発業務に携わってきた者にとっては、何を今更ですが、関係なかった人にとっては厄介な言葉かもしれません。
じゃあ、そのデジタルにどう向き合えば良いのかと思ってしまうのが実感ではないでしょうか?
ここでは、では「デジタル」って何?じゃあどうしたら良いの?という観点で少し分り易く解説します。

1)デジタルに対する姿勢
「デジタル」に対しているのが「アナログ」です。どちらも英語をそのまま読んだものですが、内容は全く違うものです。
「デジタル」は、”1”と”0”で表現されるような 「整数のような数値によって表現される(飛び飛びの値しかない)ということ 」、となっています。要は数値化して表現されるものです。
数値化されるので、例えば1と0しかないので、なんとなくカクカクしたものがイメージされます。
一方の!”アナログ”は数値化できない連続的なもので、柔らかさを感じます。

実は我々の目の前にある物はほとんどが”アナログ”の世界です。目の前にあるコップもマウスも鉛筆もその人間が目にして触るものはみんなアナログです。聞こえてくる音もそうです。
それゆえ非常になじみがあるのがアナログなのですが、じゃあデジタルはどこにあるのかというと、電子的な目に見えない物と言えばいいでしょう。例外があるとすればTVですが、液晶の画面には沢山の升目があり、それが1個1個点いたり消えたりして画像を表現していますが、人間の目が(錯覚で)勝手に連続的につながっているように見えているだけです。要するに”デジタル”は目に見えないところに沢山あります。そして人間に接するときに、デジタルは形を変えて”アナログ”になって接しているのです。

例えば一番身近なものとして、あなたが聞いている音楽ですが、以前はLPレコードのようにプラスティックに溝を掘ってそこから振動として伝わってくるアナログ信号をそのまま増幅して我々の耳に入っていました。しかし、CDが開発されデジタル化しました。
音楽信号は、聞こえる音の帯域(通常最高周波数で20KHzとされる)の倍以上の周波数で端的に言うと割り算し「0と1」で表現し、その「0、1」の信号は、特殊な数値演算回路を通すとまた元の信号とほぼ同等に戻すことが出来るという理論 (サンプリング理論) があり、それを実現したのがCDです。これの応用はありとあらゆるところに使われています。TVもそうですし。通信関係もそうですしいろいろな所にこれから派生した技術が使われています。しかし我々はデジタルを何も感じません。感じるのはアナログだけです。

デジタルと言う事象に対する姿勢ですが、重要な事は「製品に必ず付いている取扱説明書をきちんと読む事」という態度かなと私は思います。
アナログの場合はちょっとした変化による対応で誤魔化せるか、なんとかなる事がしばしばあります。しかし、デジタルは1つでも取り違うと大変な事になる事がほとんどです。
つまり、取説をきちんと読んでこなせる人はデジタルが分りやすいでしょう。一方取説はあまり読まず、勘に頼りがちの人はアナログ的でデジタルが苦手になりやすい傾向と思います。
ですので、デジタルを受け入れるには、「よく読んでよく聞く事」です。これがデジタルに対する姿勢です。

2)デジタル化対応
ではデジタル化はなんでしょうか?
別に驚く事は何もないのです。デジタルがあれば必ずアナログがあり人間との間には「インターフェース」という言葉がありますが、必ず”デジタル”と”アナログ”の間に入って人間に対処してくれる人がいて装置があります。
デジタル化はすでにいろいろな所に応用されているので、あえて身構える必要はありません。難しく考えず、そういうもんなのかと思って、それをうまく使う事を考えれば良いのです。

1)で説明した通り、アナログ的な人は「良く聞いてよく読む事」です。デジタルの部分は必ず専門家が対処しますが、肝心のアナログな人は「その説明」をよく聞かない傾向にあり、すぐに諦めるような態度をとる事です。
人間の能力の個体差にはそんな大きな差はありません。一番大事な事は、諦めない事と思います。
80才になってもパソコンをうまく使っている人は、諦めずじっくりやってきた人だと思います。なので、何があっても何とかなる人になっているでしょう。
一方でデジタルが得意な人や、しっかりと取説を読むようなタイプは、逆に1つの事にこだわり過ぎて進められるものがなかなか進まないような事に陥りやすいか、思い込みが過ぎて帰って間違った方向に進む傾向があるかもしれません。

いずれによ、デジタル化は専門家が進めて行くので、専門家でないあなたは、使い方をよく理解してうまくそれを使う事を心掛ける事です。少しでも理解した内容に従って動くようになると全く違う世界が開けていきます。そして間違っていたら恥じらうことなくすぐ修正すれば良いのです。
「デジタル?」「それがどうしたの?!」というように心構えができていれば今後は何でも対応できるようになれると思います。

3)今後のデジタル化での対処 
デジタル化への基本的な姿勢は1)と2)で書いた通りですが、それでは今後マイナンバーカード関連で何かが出てきてた時に慌てないようにするためにはどうすれば良いでしょうか?

① マイナンバーカード
・ クレジットカードと同じように大切に扱いましょう。基本は表面に埋め込まれているICチップに入っているので、特に冬場の静電気などに注意する事です。
・ スマホにはカードを読み取る機能が付いていますので、スマホの交換時はカード読み取り機能が付いている機種に変更しましょう。難しければ、お子さんやお孫さんに聞いてみましょう。
・ 落とした場合のために、カードをそのままコピーか写真に撮っておきましょう。落とした後の手続きで、番号などを忘れてしまっていてはあとあと面倒です。
・ マイナンバーカードを使うのは(今の免許証スタイルが最終的にどうなるかまだはっきりしていないため)医療関係の時がほとんどでしょうから、当面は診察券などと一緒に保管場所を決めておいても良いかもしれません。ただし、診察券もデータ化されれば、マイナンバーカードだけ済むかもしれませんので、最新情報を気に掛けることです。
・ 銀行口座との紐付けですが、上記で書いた通り自分が公明正大であれば何の問題もありません。それでも心配でしたら、不便になりますが、ほとんど使っていない別の銀行の通帳があれば、それを使いましょう。ただし、確定申告などをしている場合は(あなたが不正をしていない限り)いつもの口座が便利で確実です。

② 保険証
・ マイナンバーカードに統合化されると保険証は不要になると思いますが、保険証の取り扱いは、健康保険(協会けんぽ:社会保険事務所)と国民健康保険(役所)が違うので、所属している保険の動きをよく知っておくべきです。
・ お薬手帳なども一緒になると思われるので、逆にそれらが不要になるので便利になります。処方した薬品の詳細は紙で渡されると思いますので、それは今まで通りです。ただし、スマホにマイナンバーカード機能が入ると紙類は一切なくなる可能性があります。
・ 通称名称で登録している人は、今後国籍や本名が登録されますが、それが差別になる事はありません。2重登録などは是正される(厚生労働省は過去いろいろな番号を許可しているのでこうした事が起こり得るため)と思うので、今のうちにやめるべきです。

③ 免許証
・ 統合化したあとの免許証そのものがどうなるのかはまだ良く分かりません。今でもICカード機能があるので、統合は簡単ですが。犯罪記録の扱いなどいろいろと課題があり簡単にはなくなりません。やはり車という特別な環境があるからです。違反したり失効したりするのでその言わば犯罪に近い記録を警察庁が解除するのか、どうつなげるかが課題なのでしょう。
・ 国際免許なども当然違います。
・ また免許証に関しては、いろいろと利権が絡むのでおいそれと手放したりはしないと思われます。

■ とりあえず以上の2つをテーマに書きましたが、もし質問等があれば「問い合わせ」からメールを送ってください。分る範囲でお答えします。ただし、私もプロではないので、その点はご承知ください。(編集人:宮腰)