(13)新子安からのウォ-キングルート (古きものを訪ねて)

今回は新子安周辺の散策ルート についてのお話です。
週末や時間のある平日に健康のためウォ-キングをなるべくするようにしています。ここでは昔よりある”何か”を訪ねるような形で、ウォーキングをしているコースをご紹介します。
普段はだいたい横浜か鶴見方向の線路沿いを主に歩く事が多いのですが、たまに生麦から寺尾周辺か、白幡から反町方面の丘陵地帯や海岸線を歩くときもあります。
今回、新子安今昔(12)でテーマにした、入江川や足洗川もその中に含まれますが、その入江川をたどって馬場花木園に行く散策コースについて写真を交えて紹介します。
オルトを出発地点として鶴見区馬場町2-20-1にある「馬場花木圓」を目指すコースです。 年代によっては少し距離が長い(片道約4.5Km) かもしれませんので、長いと思ったら適当に短縮してください。

① オルトより、入江川せせらぎ緑道まで
オルトのビル1階を出発地として、ロータリー出口の横断歩道を渡り国道1号(新子安の交差点)を目指す。歩道橋を渡り、山側にある道路で大口方向に向かう道路を選択する。「猿田彦大神」の祠が右手に見える。 猿田彦神道と境界を守る神(道祖神)が管理し、ご利益は:交通安全、 方位除け、 土地開発、 災除、 商売繁盛、病気平癒 他らしい。
この先はずっと道なりでそのまままっすぐ進む。途中の右手にあるアリュール新子安マンションの入り口までが、新子安南部町内会の範囲だ。ずっと道なりに進むと、その先の右角には「魚利」という魚屋さんがある。何でこんなところにと思うが、結構昔からあり、いわゆる昔の魚屋さんで勢いが良い。この角を左に曲がるとずっと左手は茶色の建物でその建物の角に「鎌倉チョコレート」の直売所があるが、ここは曲がらずまっすぐ行こう。するとドンキに向かう少し広い通りとぶつかるが、ここもまっすぐ突っ切る。そうすると、「バーミアン」と「かごの屋」が見えてくる。この通りは入江の交差点から来る通りで、大田-神奈川線・・・と呼ぶ名の道路だ。

この通りを少し歩くと信号がある、交差点の形状がくの字の交差点にぶつかる。この交差点をちょっと行ったところで、斜め右に行く道があるので、そこを通る。ここを道なりに進むと、途中右手に「焼鳥うめや」がある。これも何でこんなところに思ってもう少し行くと今度は右手に花屋、左手に八百屋がある。狭い通りだが、途中結構シャッタ-の付いている店舗らしき建物が多く、昔は商店街があったのかと想像できる。新子安ではもう無くなってしまった風景だ。この八百屋の先が広い四つ角で、ここを左に曲がリ真っすぐ行くと少し広めの通りとぶつかる。ここは新子安からの西寺尾循環コースのバス道だ。帰りに疲れてしまった人は、ここからバスで新子安まで帰るという選択肢もある。ここもそのまま横切り、更に進むと50mほどでまた小さな四つ角で、ここをそのまま突っ切ると道は少し斜め左に向かうが、その途中に新子安今昔(12)でも解説した像を右手の家の塀の中に発見する。「庚申塔(青面金剛立像)」だ。高札は無いが、何でこんな所に?と思う。

ここを道なりで真っすぐ進む。そうすると、左手には「西寺尾第2小学校」がある。ここは子安小学校から見ると孫にあたる小学校だ。ここもまっすぐ進むと右手に新しい住宅街が山の方にずっと広がっている。ここは以前「子安農園」と言い、山の谷間に牛舎があったところで、のちにゴルフの練習場になった。あまりきれいではないゴルフ練習場だったが、安い値段で練習が出来て、谷間に向けて距離が長く結構広い練習場だった。数年前にここは売却されて、山の上から下まで全てが住宅街になってます。

ここを少し進んだところで、曲がった道が真っすぐ行くと「西寺尾1丁目」の信号に向かう角(アクロスプラザの手前にある信号機)で、ここで左に曲がる。曲がってから少し下って行くと、入江川が左から右に流れているのが見える。川幅はもう狭いが、見下ろすと結構低い位置を流れているのが分る。ここをずっと遡って行くと、ザーという音が聞こえてきて、水が一段上がったところから落ちてくるのが見える。道路下の暗渠で10数mにすぎなく、その先に「入江川せせらぎ緑道」の看板が見える。この先からはずっと赤いレンガ道で、川と道は上下左右に変化しながらの遊歩道になっている。

左の壁とレンガ道の間が入江川                 
川は澄んでいる
工事中の看板
工事の詳細説明


② 入江川せせらぎ緑道の入り口から、入江川遊水地まで

ところで、すでに気が付いているかもしれないが、オルトのロータリーの信号を渡ってから、実はまだ信号のある交差点の横断歩道を渡っておらず、信号があっても信号に止められずに歩いてきている安全な散策道なのです。
川を見ると水がすごく綺麗な事に気が付きます。全く濁っていません。場所によっては小さな魚が見つかるはずです。遊歩道は左右上下しながらも徐々に右に曲がっていき真っ直ぐになります。残念な事に、遊歩道はこの先一部閉鎖になってしまいました。老朽化した部分の修理・交換を行うようです。全体の工事期間は来年の2月28日までです。しかし一部は11月30日までらしいので、それ以降は部分的に通れますが、今回真っすぐ進む事はあきらめます。
この閉鎖になったところで一旦左に曲がると、横断歩道が見える(信号はない)。遊歩道が真っすぐ行ける場合は、そのままのルートを通るが、今回はここから新子安今昔(12)で解説した、支流の方をたどる事とします。
横断歩道を渡り右に曲がって少し行くと「徳雄山 建功寺」が見えます。この寺の入り口の横が、入江川の別支流のもう一本の「せせらぎ緑道」の入り口で、さっきの工事している遊歩道の途中から暗渠でつながっています。そしてそこには寺尾の高札がある。「馬頭観音 寺尾稲荷道」とあるので見てください。

この看板に「かば」があるのを覚えておいてください。

この先はずっと遊水池までレンガ道が続く。ここは川の位置がレンガ道の高さに近くなる所もあり、水路と一体のような感じだ。また、水路には砂・子砂利が撒いてあるのか、それによる浄化作用で水が大変きれいだ。途中に子供用なのか水遊び場があり、何故か「カバ」の像もある。また、飛び石が置いてあるところもあって、いろいろと景観に配慮して設計されている所が面白いです。
近所の人が散歩をしているのを見かけますが、それ以外に遠くから来たようなハイカーも目立ちます。散歩道として意外と知られているのでしょう。確かに歩くには大変良いところと思います。
水路は徐々に狭まり、最後は道路の下に吸収されます。その道路の先には入江川遊水池があり。ここには川の増水対策のための地下タンクがあり、この場所自体にも大雨時に水が溜まるようになっている事が分ると思います。そして、ここから水が下流まで流れてきているのだ!遊水地の先にはゴルフ練習場があるが、そのあたりの先まで緩やかに坂が上がってきており、かつてはここら辺は田んぼだったこともあるので、その先が源流だったのかと思います。今は雨がたくさん降ると入江川遊水地に流れ込むようになっているのでしょう。

カーブ状の遊歩道
両側が遊歩道
カバの像(最初の看板にあった絵と同じ)・・・水遊びが出来る
飛び石が配置されている所もある
ここがせせらぎ緑道の終点
入江川遊水地:この下にタンクがありその上にも水も貯められる

③ 入江川遊水地から馬場花木園まで
さて、馬場花木園へ行くには少し行き過ぎたので、レンガ道を少し戻るコースか、入江川遊水地を右に曲がって行くか、2つの行き方があります。少しでも歩道専用道を行来たければ。レンガ道を戻る事にします。

最初は 遊水地を右手に曲がる場合ですが、実はこの道は入江町の交差点からつながる「大田-神奈川線」の道なのです。入江町あたりと比べると狭いですが・・・ 高札と歴史的遺物も見れます。
この道を真っすぐ行くと変わった形の4差路になります。左斜めに行くとゴルフ練習場の方で、左に曲がると道は「二つ池」につながります。この交差点を右に行く事にします。ここは交通量が意外と多い割に道が狭いので注意が必要です。道なりに進むと、左手に高札が見えます。「寺尾高札 綿内谷」とあります。道路はここから左にカーブするが、左手は公園なのが分ります。道路が曲がり切ったところで、左手には大きな門が見えますが、この門は「馬場の赤門 澤野家長屋門」で、高札もあります。この道を右に曲がると、「馬場花木園」の看板が出て来るので間違う事は無いと思います。50mほどでまたT字路なので、そこを左に行きます。200mほどで公園に着くと、左手に入り口があり、真っすぐ行くと裏の出口があり、そこは谷間で、古い民家が立っているのが見えます。

馬場の赤門の高札
高札 綿内谷
馬場の赤門 (旧澤野家長屋門)の全景(安政年間の建築で平成3年に修復したらしい)

入江川遊水地から遊歩道を少し戻る場合は、ちょうど先ほ建功寺の敷地の後ろにあたるところで生活道と交差しているが、そこ左に曲がる。今度は車が通っているから要注意だ。道は50mも行くとT字路になる。そこを今度は右に曲がる。そうするとすぐに道路に「止まれ」が書いているカーブにぶつかる。ここは意外と交通量が多く、この交差点を左に曲がり、後は真っすぐだ。道路は左に曲がるとやはり50mほどで左に曲がるが、ここは曲がらずまっすぐ行く。このころになると「馬場花木園」の看板が出て来るので間違う事は無いでしょう。この後は上記と一緒です。公園には受付がありますが、入場は無料となっています。広い庭園内での飲食は可能ですが、室外で飲食するのが必須。大きな芝生エリアがあるので、ここでの飲食が推薦されています。

入り口:入場は無料
園内にはおおきな池があり、右手には大きな芝生のエリアもある(飲食可能)
茅葺屋根の古民家がある
昔の写真(受付の話によると牡丹園であった頃の写真らしい)

ここは私の記憶では昔「牡丹園」とも呼ばれており、編集人が小学生低学年のころ「歩き遠足」で行った場所だという事を思い出しました。当時ここまで来るのには結構大変だったと思うのですが、途中は田んぼばかりで住宅街も少なく、車もほとんど通らなかったのではないかと思います。実際昔の写(1枚だけあった)真を見ると田んぼと畑ばかりでした。 以上までがオルトから馬場花木園まで行く案内です。ここまでの道のりは、高低差はほとんどなく、新子安の交差点の階段しか階段は無く、信号機のあるところは通っていない。そのくらい歩きやすいコースで、誰でも歩けるでしょう。また、比較的車が少なく安全でもあるので、お子様連れでも大丈夫です。
園内でも食事が可能(確認済)なので、晴れていれば芝生のエリアで太陽の下、食事が出来ます。
帰り道は自分で計画を立ててみてください。

なお、帰り道のヒントを以下を参考までに解説します。
馬場花木園の裏山に上る所(分りにくいが、正門と別にある裏側の右手の坂道の途中に上る階段がある)があり、50段くらいの階段を上ると頂上に出ます。ここまで上がると、高低差があまりないといってもだらだらと結構上ってきたことが分ります。階段を上り切ったところには「馬のメド坂」という高札があります。そしてここからは、新子安の40階建てのURマンションが見えます。

馬のメド坂に上る階段
 高札 馬のメド坂

★ここを下りて、横浜市立東高校の横から、「高札 赤坂」に出る道を上り、松陰寺手前の三差路を左に曲がり道なりにずっと進むと、ほとんど尾根歩きとなり、子安台の神之木公園に下る道との信号に出ます。このルートは最初に上ってしまえば、上り下りが少ないので帰り道としては楽でしょう。
その前に、工事で行けなかった本流の入江川せせらぎ緑道を横切るので、少しここを散策しても良いでしょう。魚がいるところが結構あるのでびっくりします。源流(実際には通れないがずっと暗渠が進んでいる)となるような水の吹き出し口は、近くにある水道局の馬場配水塔からきていると思います。

入江川せせらぎ緑道の本流終りに近い所
入江川せせらぎ緑道の水源

もし、体力がある方だったら、馬場草木園裏山の高札 馬のメド坂から、馬場の水道局配水塔を経由して、「寺尾城跡」と「寺尾城 堅堀跡」がある高台に出て、そこを下ってくれば。更にいろいろな高札を見れると思います。城跡に関して詳しくは以下のURLから詳細を見てください。

ttps://cmeg.jp/w/castles/2742 ・・・日本の城めぐり

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